ブルース・ジェイ・フリードマンで書き漏らしたことをいくつか(右は、彼の若い頃の写真。ポール・ニューマンに少し似ています→)。
●彼は若い頃、ニューヨークの「Magazine Management」という雑誌社に勤めていたそうです。セレブたちのゴシップ記事を載せる芸能誌だったらしいですが、そのとき一緒に働いていた同僚が、かのマリオ・プーゾ。後に『ゴッド・ファーザー』でベストセラー作家になる、あのプーゾさんです。 これ、才能は才能を呼ぶ、ということなのでしょうか(我が国で言えば、「サントリー」広告部の同僚だった山口瞳と開高健、の類【タグイ】ですネ)。 「ユダヤの子供は、4~5歳になると(母親の庇護から離され)父親の厳格な監督下におかれることになる」(『マザーズ・キス』解説・大井浩二)と言われます。 「母親像」を書き終えたフリードマンにとって、「父親像」はいずれ書かれねばならないテーマだったのでしょう。彼自身、2人の子供の父親であり、この作品にはそうした体験も踏まえられていると思われます(山口瞳も、『血族』で母親を書いた後、『家族』で父親のことを書きました。これも、共通点といえば共通点)。 ●フリードマンには、『Tokyo Woes』(1986年)という、我が国の首都の名を冠した作品もあるようです。内容は未詳ですが、アマゾンの書評欄を見ると、カナダの日本贔屓(ひいき)の読者が、「Avoid(抹消)!」と怒っています。「日本についての偏見に満ちたヒドイ作品」とのこと。フリードマン・ファンとしては、彼の“サタイア(皮肉)精神”健在を知って、嬉しい限りですが。
by faulkner23
| 2005-11-11 00:23
| 小説・詩
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ブログ内容
管理人40年の読書経験から発見した「人生法則」をご紹介! (タイトル・イラストは、私の好きなGary Kelly の「Cafe Societe」です)
人名索引
①ドストエフスキー②オルコット③プルースト④ジョイス⑤ムジール⑥フォークナー⑦E.ブロッホ⑧ダレル⑨ショーロホフ⑩サーバー⑪イリフ&ペトロフ⑫フリードマン⑬マルケス⑭チェスタトン⑮サンダース⑯C.スミス⑰ティプトリーjr⑱ベスター⑲H.ブロッホ⑳プーレ 最新のトラックバック
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